TBSで7月『浪花少年探偵団』

多部未華子が東野圭吾作品で初の先生役 TBSで7月『浪花少年探偵団』
 TBSの月曜夜8時のパナソニックドラマシアター枠で7月期に放送される作品が8日、早くも明らかになった。人気作家・東野圭吾の『浪花少年探偵団』とその続編『しのぶセンセサヨナラ』(講談社文庫刊)を原作とした新ドラマ『浪花少年探偵団』で、女優・多部未華子が先生役に初挑戦する。今年1月7日よりクランクインし、目下撮影中で、4月中旬まで行われる予定。多部は「とにかく子どもたちが元気で、そのパワーをもらい楽しい現場です。わたしも幼稚園から大学まで素晴らしい先生に巡り合えたので、先生方を思い出しながらしのぶを演じています」と順調ぶりをアピールしている。

 同枠は昨年まで、50年にわたって時代劇の『水戸黄門』が放送されていた枠。既存のイメージを脱して、新たな視聴者獲得を目指したドラマ作りが進められている。1月からは人気ミステリー作家・宮部みゆきの小説が原作の『ステップファザーステップ』を放送中。4月からは今野敏原作の警察小説が原作の『ハンチョウシリーズ最新作『ハンチョウ5~警視庁安積班~』がスタートする。

 続く7月期に登場するドラマは、刑事も頭を悩ませるような難事件を解決する、『浪花少年探偵団』を称する児童たちと、その担任教師・竹内しのぶの活躍を描く痛快ストーリー

 少年探偵団メンバーを前田航基(まえだまえだ)、濱田龍臣、高橋晃が演じる。同じクラスの少女役に八木優希、浜辺美波、二宮星、さらに航基の弟・前田旺志郎(まえだまえだ)ほかがキャスティングされた。

 小学校教員の資格を持つしのぶ(多部)は大阪市の下町にある架空の大路(おおじ)小学校に臨時の講師として着任、6年2組の担任となった。好奇心いっぱいで行動力もあるしのぶは、自分たちの身の回りで起こる不思議な事件に首を突っ込み、深く関わることになる。

 しのぶに負けず劣らず元気な少年たち。ミステリー小説が大好きで曲がったことは大機嫌いなしのぶもまた、若い女性ならではの感性と類まれなる推理力を発揮していく。犯人などに「うちは大路のしのぶやで!」と啖呵を切るシーンは毎回登場する番組の見せ場となる。しのぶが好んで着る大阪の若く元気な娘らしい豹柄の衣装にも注目だ。

 当代切ってのストーリーテラー東野氏は、発表する作品が次々と映像化され、ことごとくヒットを飛ばしているが、『浪花少年探偵団』は東野作品の中でも初期に発表された小説で、東野氏が少年時代を過ごした大阪を舞台にした、思い入れ深い作品と言われる。

 原作は軽快なストーリーの中に家族や友だちを思いやる温かい眼差しがあふれており、さらにミステリートリックも存分に楽しめる一級のエンターテインメントドラマも「涙と笑いにあふれた物語と本格ミステリーの謎解きを存分に味わっていただける作品に」(黒沢淳プロデューサー)と、原作の世界観を大切にしながら制作を進めている。

 そのほかの出演者には、しのぶに思いを寄せる刑事、新藤修平に小池徹平、その上司の敏腕刑事に段田安則、しのぶの母親に松坂慶子、しのぶが務める学校の教頭先生に小日向文世を配役。さらにしのぶと新藤に恋の鞘当てをするエリートサラリーマンの役で山本耕史、生徒の父母役に温水洋一と斉藤由貴、第1話のゲストに久本雅美、富田靖子、木村祐一が登場する。

http://www.oricon.co.jp/news/movie/2008199/full/

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